おのろーぐ

2005/07/11

保育園の朝

毎朝息子(3歳)を保育園に送っている。

保育園に着くと、息子には自分の準備をさせる。かばんから弁当箱・歯ブラシ・お手拭タオル・口拭きタオルを出して、決められた場所に置いたり掛けたりす る。親にやってもらっている子もいるが、息子にはできるだけ自分のことは自分でやらせるようにしている。その間に私は、着替えを補充し、布団カバーをかけ (これは月曜だけ)、保育園からの連絡をチェックしたりする。
私が先に準備が終わると、息子の準備が終わるのを待つ。息子が先に終わると、「お父ちゃん終わった?」と聞きにくる。「もう少しだよ。」と答える。
お互い準備が終わると、名札を肩につけ、お別れの儀式が始まる。

だいたいまず、ハイタッチをする。次に「でんぐりがえり」をする。これは、子供が親の手を握って足を親の膝上まで上ってきて、鉄棒の逆上がりのように後ろ回りするものである。さらに「高いのやって」といわれたら、高い高いのように体を勢い良く持ち上げてやる。
運がよければこれで終わる。息子に「バイバイ」といって、保育士さんに「お願いします」と声かけして会社に向かう。

運が悪いと・・・
息子にサーヴィスしている様子に、他の子が気がつく。すると、「私もやって~、僕もやって~」と集まってくる。彼らが満足するまでサーヴィス満点モードから離脱できなくなる。
さらに悪いケース。
息子にやってあげた後、他の子が近寄ってこなくても、息子自身が友達に「ねえ、お父ちゃんが高いのとかやってくれるよ」などと誘ってしまう。そうすると上述のようにサーヴィス満点モードに不意に陥らされる。

保育園を出る前に、かなり疲れてしまう。

私はキーホルダーをベルトからさげている。普段はズボンのポケットに入っているが、たまにズボンのデザインによりポケットに入らずジャラジャラしてしまうときもある。また、携帯ストラップも後ろのポケットから出ている。
ある女の子は、このジャラジャラをつかんで引っ張るのが好きだ。以前息子のかばんについていたキーホルダーを引きちぎってしまったこともある。
ある日私もつかまれた。身動きがとれないので、「あんまり引っ張らないでね」なんていいながら何とか逃れた。そうしたら今度は携帯ストラップをつかまれ た。こっちはそんなに強いものではないので「引っ張らないで」と、ちょっと強めに言ってしまった。するとその子は、すっと部屋の隅の椅子に腰掛けておとな しくなってしまった。「まずい」と思った。ので、息子との別れの儀式を入念にやって見せて、その子に気づいてもらって、「でんぐりがえり」だの「高い高 い」だのやってあげて、何とか人間関係を回復した。

保育園の朝は、神経を使う。